2026年1月8日 / 最終更新日:2026年1月8日
今回の合格体験記は2025年7月のScore ReleaseでUSCPA(米国公認会計士)試験に全科目合格された方となりますが、学問のバックグラウンドも経験も異なる全くの異分野からのUSCPA挑戦。試験制度変更の過渡期の中で何度もFailを重ねながらも、2年半もの間学習を続け2025年7月に全科目合格を果たされた方となります。
大学では外国語学部でいわゆるマイナー言語を専攻し、特段留学するわけでもなく、勉強よりはサークル、バイトに力を入れているような学生時代を過ごしました。卒業後は大手メーカーに就職し人事部署に配属となりました。USCPAの学習を始めるまでは会計とは無縁で、文系で数字に苦手意識があるぐらいでした。
USCPAを取得しようと思ったきっかけ、その先の転職を意識したきっかけは、一言で表すなら「変わるためのきっかけ」が欲しかったからだと思います。
自分は大学卒業後、地元に戻って就職をし、比較的安定している大手メーカーで働き始めました。配属された人事は希望していた訳ではなく予想外ではありましたが、グローバル企業で海外に関わる機会も多くあり、海外出張にも何回か行かせていただき、外国語学部出身で海外志向の強かった自分にとってはやりがいを感じることもある職場でした。
しかし、意欲的に働けていたかというとそうではありませんでした。業績は良く給与は毎年上がっていたものの、職場の雰囲気として向上心を感じることは少なく、ルーティーン業務の繰り返しが多かったです。どこかで何か違うのではないかという違和感を抱いていました。
入社以来5年以上異動なく同じ部署で働いていたのですが、正直居心地はよかったです。社内に知り合いが増えてくれば仕事はしやすくなってきますし、自分の裁量でできる仕事も増えてきて有休も比較的取得しやすい環境だったので、客観的に見れば恵まれていたと思います。
それでも、自分は組織への愛着や目的意識を最後まで持つことができず、いつもため息をついてぶつぶつ言いながら、どこかだらけた態度で働いていたと思います。とは言え安定した大企業ですので、だましだましでも働き続けるという選択肢もあったし、世の中の大半の人は不満や違和感を抱えながらも何とか折り合いを付けながら働き続けるんだと思います。自分もそうすることもできたはずですが、入社3年目ぐらいの時に、ため息をついている自分を鏡越しに見ることがあり、このままだといつか自分のことを嫌いになるなと思い、「変わりたい」と思いました。
変わりたいと思ったときに、今の生活、環境のまま変わることは難しいと思いました。皆さんの周りでも学校や職場で昨日まで態度が悪かった人が急に変わったなんてことはないですよね。だから、自分を変えるには環境を変えるしかない=転職するしかないという思いに至りました。転職については元々他の会社も見てみたいという思いもありネガティブな印象は無かったので、割とすんなりと目標として置くことができました。
そして、転職して何がしたいのかを考えたとき、今後のキャリアを考えるとメーカーでジェネラリストとして働くよりも、専門職として手に職を付けて自分の意思でキャリアを築いていきたいと思いました。そう考えたとき、20代半ば、未経験からでも挑戦が可能な領域として会計分野で何か資格を取得しようと考えました。難易度、転職のしやすさから税理士がいいかなと思っていた時に、大学の友人と会う機会があり、話をしている中でその友人がちょうどUSCPAを取得したと言っていて、調べてみると英語を使える資格で、転職も出来そうなので自分をやってみようと思ったのがUSCPAを目指した理由です。
外国語学部から人事へと進んだ自分にとって会計は未知の分野で、当然USCPAの学習も苦労し、結果的に2年半ほどかかりました。また、自分が受験した時期は2024年に試験制度が変わり、その変更の時期に被ったので多少影響があったのも時間が長くなった要因です。振り返ってみると働きながら受験することの大変さは以下の3点が大きかったと思います。
①勉強時間の確保
自分は8時間の勤務+残業が平均20~30時間ぐらいでしたが、仕事が終わってから勉強時間を確保するのは最初は大変でした。結果的には睡眠時間を2:30~7:30で固定し、寝るまでの時間で毎日3時間ほど勉強していました。日によって勉強時間に多少差はありましたが、そこはあまり気にせず、平日もたまにはジムに行ったりしていました(30分程度ですが)。毎日の勉強時間の記録などはしておらず、途中で休憩したりする時間も多かったのですが、あまりガチガチにスケジュールを固めないのが継続するコツかなと思います。
②試験日程の確保
USCPAは東京か大阪に行けばテストセンターでいつでも受けられる試験です。とは言え、働いていると業務の都合もあり自由に試験日を決めれないこともあるかと思います。自分はFARの試験を受けようと予約していた日程で海外出張が入りリスケジュールしたことがあります。また土日はテストセンターが埋まっていることが多く、有給をとって月曜に受けることが多かったです。
③費用面の負担
自分はFARで3回、AUDで2回、REGで1回、それから旧BECでも落ちているので、試験費用だけで100万円は優に超えていますね…それ以外にも予備校費用、自分の場合は地方に住んでいたので東京、受験会場までの交通費も含めると150万円を超えています。結果的に複数回受験することになり負担も大きかったのですが、試験日という目標があった方が集中して勉強が出来たし、短いスパンで受けたことは間違っていなかったと思っています。もちろん、しっかり計画を立てて受かるレベルになってから受けるのが理想だと思いますが…
他にも勉強時間を確保するため飲み会などにはあまり行かないようにしていたので、そういった集まりが多い環境にいる人は時間の確保がより難しいかもしれません。
結果的に時間はかかってしまいましたが、全科目合格できて、自分で決めたことをひとつやり遂げたという達成感があります。3科目合格して4科目目の結果待ちの時からSACTさんにコンタクトして、4科目合格した直後から転職活動を始めて、Big4の監査法人から内定をいただくことができました。
自分は会計業務未経験で年齢的にもギリギリのラインだったので転職活動もすんなりとはいかず、1社は見送りとなりましたが、SACTさんから提出書類の指導や面接対策もしていただき内定をつかむことができました。もともと「変わりたい」という動機で始めたUSCPAへの挑戦でしたが、監査法人に転職できひとまずは目的は達成できたと思います。ただ、前と同じように後ろ向きな気持ちで働いていては意味がないので、1日でも早く専門家として独り立ちできるように頑張っていこうと思っています!
実は転職のタイミングで前職の有給消化中にこの文章を書かせていただいています。改めてUSCPAの学習を振り返ってみると、よくやり切ったなという感想が浮かんできました。難易度的には継続して取り組めば2年程度で合格可能な資格と言われており、自分もそう思いますが、毎日の仕事終わりにコンスタントに継続することは人にもよりますが、それなりにハードルが高いと思います。
これからUSCPAに挑戦しようと検討されている方は、それなりにお金、時間がかかることなので、本当に取得したいのか、どこまで本気で取り組めるかを検討した方がいいかと思います。簡単な資格ではないと思いますし、日本の会計士資格のように取得すれば転職が確実というようなものでもありません。ご自身の目的からして努力する価値のある資格なのか、この資格のために努力できるかは人によって変わってくると思うので、情報収集をしてから始めた方がいいかと思います。
既に学習を始められている方、覚悟を決めている方はブレずに走り抜けてもらえればと思います。基本をしっかりおさえれば合格できる資格ですので、毎日継続して繰り返し問題を解くことが一番の近道だと思います。これから挑戦される皆さまにご武運を!!
まずは年末という季節に加えて引っ越しや新しい職場に移る前の準備で多忙な中にありながら、貴重な合格体験記の寄稿にご協力いただけたことに深謝申し上げます。
合計6回の不合格通知がありながらも、諦めずにひたむきに学習に取り組んだ、その努力が実った結果ですね。学習を始めたきっかけは「変わりたい」という思いでしたが、恐らくその思いが弱ければ全科目合格まで走り切ることはできなかったと思います。
最後にちらっと弊社のサポートに触れていただいているのも有難い限りです、笑
書類の結果が分かる前から面接に向けてすり合わせを始め、面接までに計3回のセッションを設けさせていただきましたね。あれやこれやと口を酸っぱくして指摘させていただきましたが、最後まで付いてきていただき有難うございました!
転職と転居が重なり、外部環境は大きく変わりましたが、大切なのはここから自身がどう変わるかですね。数年後には(良い意味で)変わった姿が見られることを楽しみにしています。
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