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USCPA受験申請時と試験会場(東京)における注意点

2024年4月1日
  • USCPA勉強方法
  • USCPA試験

2017年9月29日 / 最終更新日:2024年4月1日

今回の記事は、過去実際にUSCPAの受験をされた方から寄稿頂いたものになります。大きな注意点などは予備校等からの情報を参考にして頂ければと思いますが、東京の試験会場で何度か受験された経験をもとに、セキュリティーチェックや休憩、トイレなどのプチ情報を中心に綴って頂きましたので、これから東京での受験を予定している方は、参考にして頂ければと思います。尚、少し古い情報も混じっていることと思いますので、その点ご了承ください。

■はじめに・・・

今回はUSCPAの試験の勉強方法などではなく、実際に受験するまでの事務的なプロセスにおける注意点、そして受験会場での一連の流れから注意点などについて執筆させて頂きました。この記事が、これから受験する方にとって少しでも有益な情報になれば幸いです。また、試験会場につきましては、東京の試験会場である「お茶の水ソラシティ」で試験を受験予定の方向けの内容となりますこと、ご了承ください。

■NTS(Notice to Schedule)取得に際する注意点

まずNTS(Notice to Schedule)という、いわゆる受験票の取得における注意点についてお伝えします。NTSとは、自身が受験する際に、コンピューター上で必要事項を入力して、受験料の支払いが完了し、アメリカ側で処理が完了した時にネット上で発行される受験票のことです。NTS発行までは私の経験ではございますが、支払いが完了してから3日ほどで届いていました。

ここで注意しておかなくてはいけないことは、受験に行く際にNTSの印刷を忘れないことです。万が一、忘れてしまっても、お茶の水駅の近くにはプリント機能が備わっている漫画喫茶やコンビニもございますので、NTSが届いたらまずはご自身のUSBなどに入れ、いつでも取り出せる様にしておくと良いかと思います。

NTSが届いた後は、ご自身で受験するテストセンターの予約を行うのですが、私の経験上、1か月先の土日までは既に他の方の予約で埋まっていることが多いです。テストセンターは、一度予約した日付をキャンセル、若しくは変更を行うと、キャンセル料がかかってしまいます。キャンセル料惜しさに、「予約は勉強の予定をしっかり組んでから…」「合格の目途が100%ついてから…」という方もいらっしゃるかもしれませんが、予約は出来るだけ早めに行っておく方が良いと思います。逆に試験日さえ決まってしまえば、あとはやるだけしかなく、退路も塞がれてしまうわけですし、気合を入れるきっかけになることもあるかもしれません。

■東京の試験会場と受付の流れ

お茶の水ソラシティはお茶の水駅から徒歩5分ほどの場所にあります。道も複雑なものではないのですが、USCPAの試験は、試験開始時間の30分前までに、お茶の水ソラシティの5Fにあるテストセンターで受付を行わなくてはならないため、当日は余裕を持ったスケジュールを組むことをお勧めします。かなり早く着いてしまっても、付近にはカフェも2、3軒ありますので、試験前のリラックスタイムを過ごすというのもありかもしれませんね。オフィス街になりますので、お昼時は混雑している可能性もございますが。。。

受付にあたっては、事前に「プリントアウトしてきたNTS」、「試験会場を予約した時に受け取るメールのコピー」、「パスポートなどの顔写真付きの身分証」が必要になります。受付を無事に済ませた後はロッカーに私物をしまいます。その後は自分の順番が呼ばれるまで待つことになります。予備校などではこの間にトイレなどを済ませておく様にしましょう、と教えてくれますが、そこは少し違いますね。。。

実は前の人の混み具合などによって、受付を済ませてから3分足らずで自分の順番が呼ばれてしまうことがあります。試験時間は「13:00」からの予定だったのに、「12:40」にはパソコンの前で試験を受けている、なんてこともありえるのです。

受付を済ませた後、試験開始までは基本的に勉強をしたり、トイレに行ったりといった自由時間なのですが、いつ呼ばれるのか分からない以上、トイレなどでも席を立つのは不安ですよね。仮に呼ばれた時にいなかったとしても、順番を飛ばされるだけでいずれは呼び出されるのですが、トイレから帰って来たらすぐ試験というよりは、しっかり自分の中で準備をして心身ともに万全の状態で挑戦した方が良いと思いますので、受付の前にトイレを済ましておくことをオススメします。また、仮に混みあっていて時間より遅く開始したとしても、試験時間はきっちり3時間、または4時間となりますのでご安心ください。

名前が呼ばれたら、手足の服の袖をまくってカンニングペーパーかないかの確認、ポケットの中身を全て出して、中に手を入れて何も入っていない事を確認してもらって、最後に金属探知機で、って入国審査みたいな厳重なセキュリティチェックが行われます。それが終わると署名をして、指紋の登録と顔写真の撮影があります。これは余談なのですが、手汗をかきやすい方(私がそうなので)は、上手く指紋が認識されず何度か指を置いて離して、置いて離してを繰り返されます。

■試験と休憩について

受付もチェックも全て終了し、いよいよ本番の試験が始まります。USCPAの試験は試験中に書き込みを行うための小さいホワイトボード、そしてホワイトボードに書き込む為のマジックが支給されます。ホワイトボードは2枚支給されるのですが、全て埋まってしまった後は新品のものと交換してくれますので、躊躇せず大きく書くことをオススメします。

試験はコンピューターを使って行うのですが、試験会場には複数のコンピューターがあり、番号ごとに簡易的なパーテーションで区切られています。自分の番号のコンピューターの前には、ヘッドホン型の耳栓が置いてあり、自由に使う事ができます。ですが、個人的な感想としては、すごく耳が痛くなりますし、あまり質のいいものではないように見受けられました。。。普段からヘッドホン型の耳栓を使用していれば、そこまで苦にならないのかもしれませんが。

次に休憩について触れていきたいと思います。ご存じかもしれませんが、USCPAの試験は複数のテストレットと複数のシミュレーション問題で構成されています。そしてテストレットの間ごとに休憩をするかしないかを選択することができます。一度テストレットに入ってしまうと、そのテストレットの問題が終了するまでは休憩が出来ないため、受験の前に自身の問題を解くスピードをしっかり把握しておくことをオススメします。また、基本的にテストレット間の休憩に関しては、試験時間の時計はストップしてくれないので、早めに済ませる必要がございますが、現行の制度では、あるタイミングで10分間、試験時間の時計をストップした休憩を行うことが出来ます。タイミングは科目毎に異なるので、ご自身の受験する科目での休憩のタイミングは、事前に確認しておきましょう。

そしてここからが、予備校が教えてくれない休憩のポイントですが、休憩はどのタイミングで行うに関わらず、試験会場に入退室する際に、必ず署名と指紋、そして受験前にの入室時に行ったポケットのチェックや金属探知機での検査を行います。ですので、最初の入室時に指紋が認識されにくかった方などは、前もって指の汗を拭いておくなどするとスムーズに入退室出来ると思います。入退室に手間取ってしまうとせっかくの自分のリズムが狂ってしまったり、時間を気にして焦ってしまうかもしれません。試験とは関係のないところで、神経を使うのは勿体無いですからね。

ただ、どれだけ自分が注意しても、検査を行う人がのんびり動かれる様な方ですと、時間がかかってしまうこともあります。私の経験ですと、お茶の水ソラシティは年配の方が多い様に見受けられます。ですので、なるべく時間には余裕をもっておいた方が良いと思いますし、少しのことでイライラしないよう心の余裕を持っておいた方が良いと思います。

試験が終わった後は、簡単なアンケートが実施されます。しかも全て英語で、テストセンターの設備などに対するアンケート。。。試験が終わって疲れ果てている中で、「こんなのやってられるか!」と思う気持ちも分かります。早く帰りたいですよね。。。

ただ、よく読んでおかないとアンケートに交じって過去の受験歴などについての質問もあるので、何も読まずに適当にマークを付けるのは少々危険かもしれないのです。まあアンケートの結果は試験の点数には何も関係しないことも事実ですので、少し姿勢を楽にして気楽な気持ちで片づけてしまいましょう。マラソンの後に急に止まらずクールダウンの為にゴール後に少し歩くような、そんな気持ちで。

■あとがき

今回、このような記事を執筆する機会を与えてくださったSACTの皆様、そしてこの記事を読んでいただいた皆様、誠に有難うございます。このように受験会場について偉そうに話している私ですが、いま現在、全科目合格に向けて挑戦している受験生の一人です。この記事を読んで頂いた方にとって、何か少しでもお役に立つことがあったのであれば、それ以上に嬉しい事はございません。

■編集者より

試験会場では、余計なストレスを感じることなく、誰しもが試験に集中したいことと思います。試験直前、試験中は気持ちが張っていることと思いますので、少しのトラブルや予期せぬことがあると集中の途切れに繋がりますし、イライラした気持ちになってしまうと思います。会場では「こんなこともあるんだ…」と想定することができれば、その事態が起こったとしても気持ちの余裕が生まれることと思います。

最後に、執筆者の方へ~
受験生の身でありながら、記事にご協力頂き、有難うございました。受験経験のない編集者では執筆できない内容で、編集者としても、とても参考になりました。次は合格体験記を綴って頂きたい(笑)ので、次のウインドウでの合格報告、心待ちにしております!

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