USCPAの転職成功事例

日系エネルギー企業の海外営業から大手監査法人の事業会社監査へ

20代後半/女性/USCPA全科目合格

業界カテゴリ
監査法人
資格カテゴリ
全科目合格

転職活動に向けて~転職相談から求人の提供まで~

≪転職活動時の相談≫
少し前に私が大手監査法人への転職を支援した方の奥様というご縁で、ご相談にいらっしゃいました。

夫婦で同時期にUSCPA(米国公認会計士)の学習を始め、合格時期はご主人より先ではありましたが、その時は特に転職を考えることなく、社内異動で財務部門への異動が叶いました。

その後3か月ほど経過したところで、ご主人もUSCPAに合格し、その後すぐに大手監査法人に転職。ご主人から仕事の話を聞くにつれ、監査法人での業務に関心を募らせる一方、異動先の財務部門では大手企業であるが故に細分化した業務の一つしか携わることができず、自身も監査法人への転職を意識するようになり、転職相談にお越し頂きました。

エネルギー系の企業にずっと在籍してきたため、本人の希望としては事業会社向けの監査部門に入りたいとの意向。ご主人が勤務している監査法人を除外し、残りの大手監査法人の求人をご案内しましたが、うち1社は事業会社向け監査部門でUSCPAの採用を行っていなかったため、金融監査部門の求人を提示させて頂きました。

本人の懸念点としては、新卒からずっと海外営業畑のキャリアで、財務部門に移ってからまだ1年も経過していない中で、果たして自身がどれほど評価されるか、内定がもらえるかという点。ご主人が勤務している監査法人を除くと応募先も狭まることにも不安感を抱いていましたが、当時の採用意欲の高さ、海外営業で培ってきた英語力、大手企業で鍛えられたビジネススキルの高さ等を勘案し、十分チャンスはある旨も伝え、その後の転職サポートを進めさせて頂きました。

≪転職で本人が望むこと≫
・監査法人で事業会社向けの監査に携わりたい。
・英語力を活かせる環境

≪提供した求人情報≫
・大手監査法人 事業会社向け監査部門 2社
・大手監査法人 金融監査部門 1社

いざ転職活動へ~経歴書類の作成から内定まで~

≪経歴書類の作成と書類選考について≫
履歴書、職務経歴書を一から作成して頂く必要がございましたが、今まで転職を意識したことがないという背景もあって、まずは自身の海外営業時代及び異動後の財務部門での業務の棚卸から進めてもらいました。

これまで従事した業務を細部に至るまで書き出した上で、ルーティン業務、スポット業務、実績の3種に分類し、ルーティン業務に関しては分野や性質ごとに仕分け、余計なものや重複するものは切り捨て整理整頓をして頂き、また、スポット的な仕事は実績や自己PRの根拠として打ち出せることも多いため、どこにどのような表記をすれば良いのかアドバイスを加えながら、経歴書類を仕上げて頂きました。

尚、この方の場合は、直球勝負でも十分評価されうると考えていましたので、特にあれこれと工夫を凝らすことも、強い自己PRや脚色を入れることもせず、業種業界の異なる人間が見た場合でも経験内容がイメージできるよう、分かりやすさと透明性を意識して作成頂きました。

作成開始から10日ほどで書類が仕上がり、いざ書類選考へ。金融監査は業務イメージが湧きにくい、金融にはどうしても抵抗があるという理由から一旦応募は控え、事業会社向け監査で募集している監査法人2社への応募手配を進めることになりました。書類応募から3日ほどで双方とも書類選考通過の結果連絡を頂き、面接日程の調整を進めることとなりました。

≪面接に向けて≫
2少し前に監査法人の選考面接を受けたご主人という良きアドバイザーがいたため、この方に関しては、不安点及び疑問点の解消、各法人の面接スタイルと注意事項の伝達をお電話で40分程実施したのみとなります。それまでの2回の面談における質疑応答を通じて、人となりの良さ、言動や物腰に地に足の着いた印象も感じ取れたため、対面での面接対策の必要性を感じなかったという背景もございます。

≪一次面接から内定まで≫
面接を予定している監査法人2社のうち、1社は面接1回のみ、もう1社は通常2回の面接ながらも、同日に1次面接と最終面接を連続で組み、実質的に1回の面接での調整となりました。2社とも現職の仕事が終わった後の平日夜の時間帯で設定し、同じ週でセッティングさせて頂きました。

まずは1社目の面接終了後、お電話で感触と感想を伺いましたが、緊張して臨んだものの堅苦しい雰囲気は一切なく、雑談も交えたフランクな面接の場であったため、すぐに緊張の糸が解け終始和やかな雰囲気の中で面接を終え、手ごたえも感じられたとのこと。2社目の面接後も同様にお電話で話をしましたが、事前に伝達した通り、少し堅めな面接の場で、回答に対して突っ込んた質問も多く、回答に苦慮しながらも2回の面接を何とか最後までやり切った様子で、手ごたえは全く掴めなかったようです。

面接の翌週、結果連絡を頂きましたが、2社とも内定という結果に至りました。海外営業で培った英語実務能力の高さ、短いながらも財務部門での経験を有するというハード面だけでなく、真面目さや誠実さを含めた人間性の部分も合わさって、両社とも高い評価でのオファーとなりました。

オファーの待遇面には大きな違いはなく、どちらに入社するか悩んでいた様子であったため、両法人について理解を深めた上で結論を出せるよう、内定後のフォロー面談を組ませて頂き、最終的には面接時の印象の良さと女性としての活躍の場が開かれている、という点で、先に面接を受けた監査法人への入社を決意しました。

転職成功のポイント

■職務経歴における評価に加え、人間性も備わっていたこと
特殊な経路で転職サポートを始めさせて頂きましたが、初回の面談時から複数社から内定が出るだろう、という感覚はございました。

海外営業時での経験や実績、業務上日常的に多用してきたことで培ってきた英語実務能力の高さ、在籍企業の規模感、(文面では触れていませんが)学歴の高さなど、会計系のキャリアの薄さをカバーできうる要素を備えていましたが、それに加えて、面談時のやり取りにおいても、質問への的確な回答や気遣いも感じられ、人柄の良さも伝わってきました。

応募に至るまでもう一度面談を行い、メールや電話でのやり取りを重ねていくうちに、最初の感覚から確信に至りましたが、気の緩みが面接での失敗を招く恐れがあったため、面接まではなるべくニュートラルな立場で接し、適度な緊張感をもってもらうようサポートを進めて参りました(勤務している知人の紹介で面接に受けに行った際に失敗するケースも、知人を介しているという安心感から来る気の緩みが原因だと思われます)。

誰のサポートも受けなくとも、自力で応募したとしても、きっとうまく行ったんだろうな、とも思いますが、応募先が限られている中、応募前の情報提供から経歴の棚卸、経歴書類作成におけるサポートによって少しは内定の可能性を高められたのかな、とも思いますし、結果として複数社から内定を獲得し、フォロー面談を経た上で行きたい会社を選ぶことができた、微力ながらその一助にはなれたことと思います。

≪USCPAキャリアナビ≫では・・

USCPA(米国公認会計士)合格者や学習中の方で監査法人への転職を検討している方向けに個別転職相談会を開催しておりますので、まずはお気軽にご相談ください。

監査法人への転職をお考えの方へ~~個別転職相談会

コンサルタントに相談

1000人以上の転職を支援してきたUSCPA専門のコンサルタントが徹底支援します。

無料転職登録