USCPAの転職成功事例

証券会社での個人営業から大手監査法人の金融監査へ

30代前半/女性/USCPA全科目合格

業界カテゴリ
監査法人
資格カテゴリ
全科目合格

転職活動に向けて~転職相談から求人の提供まで~

≪転職活動時の相談≫
新卒で入社した大手証券会社で支店に配属され、約6年間、個人向けの営業に携わってきた方でした。営業ノルマに追われながら日々個人宅を訪問し営業活動を行っていましたが、このまま営業としてキャリアと年齢を重ねることに不安を抱いたことをきっかけに、専門的なキャリアを志すようになりました。

学生時代に欧州へ短期留学に行くなど海外志向を持っていたこと、また、出身学部は会計とは異なるものの、営業として顧客の資産運用に関わる業務を行っていたことで、お金のサイクルをしっかりと理解しておきたいという考えが芽生え、USCPA(米国公認会計士)の取得を考えるようになり、USCPAスクールの受講を始め、約3年間の学習期間を経て、ようやくUSCPA全科目合格まで辿り着きました。

学習し始めた当初は、「学習期間1年で、20代のうちにUSCPA全科目合格!」という目標を設定していたものの、残業で学習時間の確保が難しい日々が続き、個人営業という体力仕事的な側面もあって思うように学習が進めることができなかったようです。また、始める段階での盲点でもあったのですが、出身学部が会計やビジネスと異なっていたことから、受験に必要な会計単位とビジネス単位が不足しており、その単位取得にも時間を費やす必要があったことも重なり、結果として全科目合格まで3年間、という長期戦となってしまいました。

それでもUSCPA全科目合格にまでモチベーションを保って学習を継続できたのは、「全科目合格したら会社を辞めれる」という、ある意味マイナスのモチベーションがあったからだそうです。

上記の背景もあって、転職相談の申し込みを頂いたのも、最後の科目(BEC)の合格発表があったまさに当日の話で、すぐにご来社の上、今後の転職活動に向けてすり合わせの場を設けさせて頂きました。

早く辞めたいという気持ちだけでなく、「合格したら監査法人で金融監査をしたい&可能であればアドバイザリー業務にも関わりたい」というビジョンも持っていたため、大手Big4監査法人それぞれの金融監査の具体的な求人について案内をさせて頂きました。

各法人の金融監査部門の風土、想定される担当クライアント、アドバイザリー業務に関われる可能性など、細部に渡って話をさせて頂くとともに、入社後のミスマッチが起きないよう、監査法人に転職するにあたっての留意点をマイナスの側面も含めて伝えさせて頂いております。

≪転職で本人が望むこと≫
・監査法人の金融監査部門に転職したい
・将来的に、若しくは並行して金融機関向けのアドバイザリー業務にも関わりたい

≪提供した求人情報≫
・大手監査法人 金融監査 4件

いざ転職活動へ~経歴書類の作成から内定まで~

≪経歴書類の作成と書類選考について≫
志望度の高い低いの差はありましたが、大手Big4監査法人の金融監査部門はいずれもチャレンジする方針でサポートを進めさせて頂きました。

同時期に全ての監査法人に応募をするべく、履歴書・職務経歴書の作成に取り掛かって頂きましたが、USCPAに合格するまでは学習に専念するために転職活動は一切行っておらず、初の転職活動、且つ自身を振り返るのも在学時の新卒活動以来であったため、まずはフォーマットを送付するとともに、これまでの経歴の棚卸から始めて頂きました。

これまでの仕事の経験を列挙するだけでなく、「人生の転機とその転機に何を考えその道を選んだのか」というポイントを含め、中学高校時代に遡り現在に至るまで洗い出しをして頂きました。もちろん「なぜUSCPAの取得を目指したのか」も重要なポイントです。その後、記載事項の取捨選択と経歴と考えに散見された軸のブレの解消を一緒に進め、経歴書類を仕上げていきました。

応募書類が整い、各監査法人へ応募の手続きを進めさせて頂いたところ、当時採用意欲が低かった監査法人1社は書類選考で残念ながら見送りとなってしまいましたが、残りの監査法人3社からは書類通過の返事を頂きました。

≪面接に向けて≫
もちろん中途採用の面接は初めてで、新卒活動以来の面接ということで、事前に一緒に対策を練りました。

特に気になるポイントとして重点的にアドバイスをしたのは、初回の面談時に感じた「監査法人に対する漠然とした転職希望」「明確な志望動機として伝えられるか」という点。

USCPA全科目合格者の中には、「監査法人に行きたい!」という希望を持っている方も多いのですが、「なぜ?」と突っ込んで質問すると、答えに窮したり、「USCPA=監査法人」という漠然としたイメージだけを持っていたりと、具体性のある明確な理由を持っていない方も多々いらっしゃいます。この方も同様で、履歴書に書けるくらいのざっくりとした志望動機までは考えたものの、いざ面接で話す、というところまでの志望動機がまだ練れていない状況でした。

これまでの経歴の中で監査法人との接点もないため、経験に裏付けされた志望動機を考えることは難しかったのですが、USCPAの学習を始めたきっかけと自身の現在の考えを紐づけた上で、監査法人及び会計監査業務への熱意に繋げ、意欲を全面的にアピールするような志望動機を練り上げていきました。

≪一次面接から内定まで≫
その他、面接に向けて一通りの想定問答の準備を行った上で、各監査法人の一次面接に臨みました。採用権限を持つパートナー複数名との面接であったため、かなり緊張されたようですが、リテール営業ではありながらも、金融機関に長期にわたり勤務してきたこともあったためか、一次面接に臨んだ監査法人3社とも歓迎ムードの中で面接が行われた様子でした。気になっていた志望動機も言葉に詰まってしまったところがありながらも、しっかりと伝えられたようで、好感触でいずれの面接も終えることができたとのことです。

一次面接の結果として、3社のうち1社は一次面接のみで内定、他の2社は二次面接の人事面接に進むこととなりました。内定が出たことに弾みをつけ、二次面接も問題なく終え、最終的には面接に進んだ3社とも内定、という結果に至りました。

各人事部門からヒアリングをした限りでは、いずれも経験面と人物面双方において評価が高く、是非入社して欲しい、という熱いメッセージを頂きましたが、本人としては面接での印象も加味しつつ、金融監査部門と金融アドバイザリー部門の垣根が低いという観点で入社する監査法人を選びました。

転職成功のポイント

■経歴の棚卸を行い熱意のある志望動機を伝えられたこと
経歴の棚卸や、人生の転機とその選択に至るまでの考え方を整理するのはとても労力が必要ですが、応募前にこの作業を行っておくことはとても大切なことです。

新卒活動時に行った自己分析と同様ではありますが、日々の仕事に追われている方、USCPA等の資格取得に向けて空き時間に学習をしている方などは、自身を顧みる時間を作れていない方がほとんどかと思います。このような方が準備ができていないまま応募して、面接で上手くいかなかった、というケースはよく聞く話です。

また、他の事例でも同じように記載させて頂いておりますが、監査法人の面接に向けては、熱意のある志望動機を伝えることが大事なポイントとなります。過去に監査法人との接点があればその実例に基づいた動機を作ることもできますが、そのような接点を持っている方の方が少ないことと思います。

監査法人の面接においては、論理的に作り上げたよくありがちな志望動機よりも、多少強引ではあっても熱意押しの志望動機の方が良いと考えています。志望動機で何を伝えるべきか、逆に何を言わない方が良いかについてはアドバイスをさせて頂きましたが、それを自分自身に取り込んで、しっかりとした志望動機を作って面接に臨んだことも、成功の大きな要因であったことと考えています。

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