USCPAの転職成功事例
日系物流企業の経理から大手監査法人の会計アドバイザリー部門へ
30代前半/男性/USCPA全科目合格
長期転職サポート- 業界カテゴリ
- 監査法人
- 資格カテゴリ
- 全科目合格
相談のきっかけと転職活動に至るまで
≪相談のきっかけ≫
最初の接点は、USCPA(米国公認会計士)2科目合格時に「科目合格時から全科目合格後のキャリアを考えよう~~個別転職相談会」にお申込みを頂き、相談対応をさせていただきました。
他の事業会社の経理や税理士法人なども視野に入れてはいたものの、全科目合格後に監査法人に転職することはほぼ本人の頭の中で決まっていた様子でした。ただ、「監査からスタートすべきなのか?」「ネットの情報では金融向けの監査が入りやすそうだが、自分も金融に挑戦すべきか?」「アドバイザリーにも関心があるが果たして自分の能力でやっていけるか?」など、自分自身で調べてはいるものの、方向性を決めるにあたっての情報不足を感じており、まずはこの点を解消するための話をさせていただきました。
経歴としては新卒で入社した上場企業1社で8年間に渡り経理を経験し、上場の中では中規模が故に単体、連結、開示、税務等の幅広い経験に加えて、決算期統一や新会計基準適用、海外子会社への会計システム導入など数々のプロジェクトに主体的に関わった実績も持っており、英語は得意とは言えないながらも、監査でもアドバイザリーでも引き合いが強い経歴の持ち主でした。ただ、懸念点としては極度のあがり症で面接に対して苦手意識があり、新卒の就活でも相当苦労したとのことでした。
その苦手意識から転職に対して「どこが入りやすそうか?」という考え方を持っておりましたが、「それは違うよね、何がやりたいかで考えるべきだよね」と伝えつつ、面接も一緒にしっかりと準備して乗り越えましょう、と話させていただき、キャリアと方向性が異なる金融向けの監査は排除し、事業会社向けの監査も良いけれども年齢面その他諸々も考えると会計アドバイザリーでチャレンジした方が良いのでは、と伝え最初の面談を終えました。
転職活動に向けて~転職相談から求人の提供まで~
≪転職活動時の相談≫
初回の面談からスコアリリースがある度にその結果報告をいただいておりましたが、労働環境の過酷さから学習時間が思うように取れず、結果として全科目合格したのはExpireぎりぎり、初回の面談からちょうど1年後のことでした。
合格報告から改めて転職相談の場を設けましたが、初回の面談時にすり合わせをさせていただいた方向性から変わらず、これまでの経理実務経験やプロジェクト関与経験を活かし、且つ多岐に渡る会計上の課題に関わりたい、また、プライベートでもライフイベントを控えているため、これまでのような過酷の労働環境ではなく、労働時間を抑えつつ柔軟性のある働き方をしたいという希望もあり、事業会社向けの会計アドバイザリーへの転職を見据え、転職活動のサポートを進めさせていただくことになりました。
≪転職で本人が望むこと≫
・様々な企業の会計上の課題に触れたい、解決したい
・現職よりも落ち着いた、且つ働き方の柔軟性のある職場で働きたい
≪提供した求人情報≫
・大手監査法人 事業会社向け会計アドバイザリー 4社
実際の応募は決算の繁忙期が終わる3か月後と決め、それまでに時間の合間を見つけながら、経歴書類(履歴書・職務経歴書)の作成及びブラッシュアップ、面接対策を進めていく形となりました。
いざ転職活動へ~経歴書類の作成から内定まで~
≪経歴書類の作成と書類選考について≫
経歴書類はゼロベースからの作成となりましたが、まずは各フォーマットを本人に送付させていただいた上で、これまでの業務の棚卸、大項目・小項目で整理して記載するよう伝えさせていただきました。決算の繁忙期中であったため、ゆっくりとしたペースでのやり取りにはなりましたが、この方は苦手意識のある面接を少しでも楽にできるよう、採用担当者に「是非採用したい」と思わせるような、「等身大、且つ業務内容や実績を網羅し情報量の多い経歴書」の作成を意識し、細かい箇所を含めて作成・改善のアドバイスをさせていただきました。(余談ですが、アドバイスをする上でこちら側として助かったのが、自己PRや志望動機それぞれで案を3つ程作成していただき、どの案にすればよいかを本人から提示いただけたことですね。案②をベースにもっと肉付けを、案①と案③はポイントが類似しているので掛け合わてみてはどうか、などと生産的なアドバイスがしやすかったです。)
≪面接に向けて≫
通常は応募と同じくらいのタイミングで面接対策を実施するのですが、経歴書類が完成したタイミングで応募予定の1か月前から2度実施させていただきました。本人的にも面接に全く自信がない、私的にも面談を通して早めに実施し面接に向けた準備期間を長めに設けた方が良い、という考えから、1度目の面接対策では想定される質問に対しての回答のすり合わせを行って次回に向けた宿題を課し、2度目は実際に重要な質問に対してのアウトプットの練習を行いつつ宿題に対してのフィードバックを実施しました。
応募後に最後の模擬面接を実施しましたが、この頃には面接で何を苦手にしているかが判明し、それを中心にアウトプットの練習を行い、先々の面接までに自身で何度も声に出して練習するよう伝えさせていただきました。
≪一次面接から内定まで≫
まず応募については、志望度の高い2法人に絞る形で推薦の手配をさせていただき、2法人とも早々に面接の案内をいただき、1法人は2回、もう1法人は1回の面接を経て、いずれも内定という結果となり、且つ本人の希望年収を50万~70万円程上回る待遇での内定となりました。
面接が苦手なのに志望度の高いところから応募して良いのか、という議論はあると思いますが、それぞれの面接後に感想や感触を伺った限りでは、「伝えたいことはしっかりと伝えられた」と、これまでの自信の無さが嘘かのように、自信をもって対応できた様子でした。最終的には、その内定のうち面接時に相性の良さを感じた1法人への入社を決め、転職活動は無事終了となりました。
転職成功のポイント
■自身の苦手ポイントを把握し事前準備で克服したこと
まず、自分の苦手を自分自身で理解していること、そして、私側の方も課題には感じてはいたものの、本人から早い段階でその苦手を私側に伝えていただけたことで、その克服に向けての取り組みやスケジュール組みができたことが成功の一助になったことと思います。
ただ、そうは言えども、あれだけ苦手意識があった面接を克服できたのは、本人の真剣な取り組みや並々ならぬ努力があったからこそだと考えています。面接対策&模擬面接を行う度に、前回とは比較にならないほどのレベルアップを感じ、最終的には「これでOKです!この感じで本番に臨めば大丈夫です!」と本人に言えるほどの仕上がりになっていました。
最後に後日談です。
上記のような努力ができる方ですので、大きな心配はしていなかったのですが、30代になってから初めての転職でアドバイザリー業務へ、となると、ちゃんと馴染んでいるか、活躍できているだろうか、と幾ばくかの心配はありました。当部署の現場の採用責任者とは昔からの長いお付き合いでもあったため、入社して半年後くらいに行ったミーティングで「●月に入社した○○さんどうですか?」とちらっと話を伺いましたが、「○○さん、もう獅子奮迅の活躍をしていますよ~~~!」とのこと。若干言いすぎだろ、とは思いつつも、既に戦力として活躍していることに、素直に嬉しい気持ちになりました。
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