USCPAの転職成功事例

自営業(家族経営企業)での一般事務から中堅監査法人の会計監査へ

30代半ば/女性/USCPA全科目合格

長期転職サポート
業界カテゴリ
監査法人
資格カテゴリ
全科目合格

相談のきっかけと転職活動に至るまで

≪相談のきっかけ≫
最初の接点は、USCPA(米国公認会計士)3科目に合格した直後でした。あと1科目(REG)を残すのみとなった段階で転職を意識し始め、勉強仲間に転職相談を持ち掛けたところ、その方からのご紹介という形で、ご相談を受けさせて頂いたのが始まりでした。

本人の一番の懸念は、これまで親族が経営している小規模企業の事務経験だけしかない30代半ばの身で、USCPAに合格したとしてそもそも転職ができるのかどうかという点。上記に加えて、長期の海外留学経験はあったものの、英語を使っていない期間も長くオーラルの英語力は錆びついている状況でもあり、この3科目合格に至るまでExpireを繰り返し、複数年の学習期間を要してしまっている中で、完全に自信を失っている様子。

転職市場は売り手市場で転職はしやすい、という状況下ではありましたが、実際問題として転職活動時にはかなり厳しい戦いになるだろうと頭の中では考えていたものの、やっとの思いでここまで辿り着いた本人の努力を無下にしたくない、これ以上自信を失わせるような言葉は避けたい、という思いもあって、厳しい旨は伝えつつも、合格した暁には一緒に何とか道を切り開いて行きましょう!と約束し、初回の面談を終えました。

転職活動に向けて~転職相談から求人の提供まで~

≪転職活動時の相談≫
一つ前のウインドウでは不合格の報告を頂いてしまったものの、初回の面談から半年が経過したところで、「最後の科目に合格しました!」と、嬉しい報告を頂き、転職活動に向けてすり合わせを行うために再度面談にお越し頂きました。

サポート側としても、上述の通り転職活動には苦戦を強いられるのでは、という感覚値はありましたが、内定をもらえるもらえないの論点は一旦除外して、学生時代に何を考えていたのかにまで遡り、そもそも何を目的にUSCPAの取得を目指しのか、何をしたいのか、10年後どうなっていたらハッピーなのか、について一つ一つ掘り下げて考えてもらうことから始めてもらうことに。少し時間を置く必要があったため、1週間後の再面談の約束をした上で、一度持ち帰って頂きました。

1週間後に再度面談を実施。そもそもUSCPAの学習を始めたのは、学生時に留学に行った先で現地Big4に勤務する日本人USCPAに会い、自らの腕一本で働く姿に憧れを抱いたことがきっかけで、自身も将来はそうなりたいという思いからUSCPAを目指す決心をしたとのことでした。ただ、全科目合格に至るまで苦戦し年齢を重ねるにつれ、その思いも薄れてしまい自分には無理だろうと半ば諦めていたようです。

その当初の思いが再燃し、できればBig4監査法人に入りたい、その中でも一から入っていける会計監査業務を目指したい、将来的には海外に行っても通用する人間になっていきたいとのこと。もちろん、その段階でまだ絞り切っているわけではなく、「将来的には海外に行っても通用する人間」という軸を持ちながら、その他の仕事も広く応募し選考を受けていく中で考えていきましょうという方針の下で、求人を提案し応募に向けての準備を進めることとなりました。

≪転職で本人が望むこと≫
・できればBig4監査法人で会計監査に携わりたい
・経理や会計事務所としての転職も視野に

≪提供した求人情報≫
・大手監査法人 事業会社向け監査部門 2社
・大手監査法人 金融監査部門 2社
・中堅監査法人 事業会社向け監査 2社(うち1社は追加で紹介)
・外資系企業をクライアントに持つ会計事務所 1社
・外資系IT企業 Accountant 1社

いざ転職活動へ~経歴書類の作成から内定まで~

≪経歴書類の作成と書類選考について≫
初めての転職で、且つ新卒の就職活動も行っていなかったため、経歴書類の作成は全くのゼロからのスタート。履歴書は手書きでなくていいんですよ~、フォーマットを送るのでExcelで作りましょう、という話から始まり、同じく職務経歴書もフォーマットを送り、ベースは本人が作りながらも一緒に作成を進めていくことにしました。

特に苦慮したのが、食卓の場で経営会議を行うような家族経営の会社での仕事内容を、どのように細分化して何を選んで表記するかの問題。参考になりそうな職務経歴書の事例もネット上には全く存在しておらず、何よりも仕事とプライベートの区分けを本人自身が全く認識できていない様子。

とりあえずプライベートと思えるものも含めて、全部書き出しましょう、というところから始めて、「これはプライベートかな」「これは仕事の範疇に入るかな」「これはアピールできそうなので一番上に持って来ましょう」「これは雑用だから、その他のとこに入れちゃいましょう」なんてことを伝えつつ試行錯誤を繰り返しました。自己PRのところも「私アピールできるところなんてないんですよ~」という段階から始めましたが、「両親や兄弟、友人からいつも言われる言葉」を思い返してもらい、こちらからアピールできそうなポイントを伝えつつ、それらをもとに作成を進め、ようやく履歴書、職務経歴書とも完成に至りました。

その後、ご紹介させて頂いた各応募先向けの経歴書類が整った時点で、各社へ応募の手配を進めました。面接の可能性があるところであれば広く応募していきたいというスタンスで、ご案内した求人全てに応募を進めましたが、結果として書類が通過したのは会計事務所1社のみで、大手監査法人を含め、志望度の高かった監査法人は全て見送りという結果となってしまいました。

その会計事務所の面接調整を進めながらも、他の求人を紹介できないか模索していましたが、新たに訪問した中堅監査法人でUSCPAの募集を複数名行うという話がタイミングよく舞い込んできました。早速本人にその求人の話をしたところ、すぐ応募したいという返事を頂きましたので、即座に応募を行ったところ、無事書類選考通過の連絡を頂き、こちらの監査法人も面接日程の調整を進めさせて頂くことになりました。

≪面接に向けて≫
面接日程は本人と相談の上、志望度の低い会計事務所が先の日程になるよう、また、面接練習期間を挟むことを想定し、少し先の日程でセッティングできるよう進めました。

面接は2社とも採用権限のある方との1回の面接。バイトの面接しかしたことがない本人からの要望もあって(もちろんこちらからも必要性を感じていましたが)、面接練習の場を2回設けることに。

想定される質問に対しての回答を一つ一つ答えてもらい、ベターな回答の模索、言ってはいけないNGワードのチェック、強み&弱みの整理などを1回目に行い、2回目は1回目に指摘した内容に基づき、しっかりと伝えられるかどうかについて模擬面接という形で実施させて頂きました。意外と言っては本人に失礼な話かもしれませんが、2回の練習を通して、十分面接でも通用するレベルにまで至ったという感触がございました。

≪一次面接から内定まで≫
まずは会計事務所の面接から。面接後にフィードバックを頂きましたが、2名の面接官が出てきて、質問も想定したものとほぼ相違ないものでしたが、緊張でガチガチに固まってしまったことに加えて、淡々と面接を進めるスタイルで会話が弾まず、変な間が空いてしまったり、言葉に詰まってしまったりと、練習の成果をほぼ出せずに終了しまったとのことでした。結果もすぐに頂きましたが、その感触通り見送りとの結果に。

その数日後に中堅監査法人の面接。もう後がない中、前回の会計事務所での反省点を踏まえ電話でアドバイス(自信を無くしていたので、勇気づけることがメイン)をさせて頂いた上で、面接に臨みました。

面接の時間中は大丈夫かな?と心配していましたが、面接後にお電話では、一言目から「めっちゃ楽しくお話しできました!!!」という明るい声が。経歴や志望動機などのベーシックな質問はあったものの、面接官と共通の趣味があって、すぐに緊張が解けその話でかなり盛り上がった様子で、面接の最後には職場の中も案内してもらい、「入社してもらいたい」との言葉を面接官から頂いたようです。

その言葉通り内定の連絡をすぐに頂き、数日後に正式にオファーレターを頂きました。自分に監査業務が務まるかどうかという不安はあったものの、職場の雰囲気も自身には合っている様子で、何とかやっていきます、と腹をくくり、この監査法人に入社することに決めました。

転職成功のポイント

■選考落ちが重なってもモチベーションを保って選考を受け続けたこと
第一希望として考えていたBig4監査法人への転職が叶わなったため、転職成功と言ってよいのか分かりませんが、書類選考の見送り、面接でもうまく行かず見送りとなり、不合格が重なりながらも、モチベーションを保って選考を受け続けたことが、最後の最後になって気の合う面接官と出会い、内定というご縁に繋がったのだと考えています。

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